GA-01超合金マジンガーZ 第1期 ポピー
1999年バンプレスト復刻版(非売品)
オリジナル版  1974年発売 定価1300円

アニメ「マジンガーZ 1972~1974年放送 全92話」に登場するスーパーロボット。
「アニメ マジンガーZ」は、ロボットアニメの新時代を切り開いた作品であったと同様に「超合金マジンガーZ」も、ロボット玩具史からみて非常に重要な製品として捉えることができるのではないでしょうか。

最初にポピーから発売したマジンガーZのおもちゃは「ジャンボマシンダー」という60cm超のポリプロピレン材質の巨大フィギュアでした。

その後、オイルショックに伴う材料の高騰やミニカーのヒーロー版という新要素を模索した結果、ダイキャスト(亜鉛合金)素材で重量感があり、ポリプロピレンでは出せない硬質なディテールかつ子供の手になじむサイズの「超合金マジンガーZ」が誕生したそうです。
(ちなみに超合金というのは劇中のマジンガーZの装甲 超合金Zからきています、ネーミング発案は原作者の永井豪先生)

 

 

GA-01 超合金マジンガーZ(第1期)復刻版のパッケージ
こちらはゲームソフト「スーパーロボット大戦」を3種類買って応募する「メガトンキャンペーン」にて、もれなくもらえた超合金第1期の「復刻版」。

この復刻版が発売された1999年は、海外アクションフィギュア・お宝ヴィンテージ玩具・超合金魂・スーパーロボット大戦などなどが非常に盛り上がっていた状況でした。

なので元祖超合金第1期のマジンガーZが復刻されるには絶好の機会だったんじゃないかと思います。
とはいえゲームソフトを3本も購入するのはなかなかにハードルが高く、逆に考えると当時の人気ぶりが伺えますね。

誌面でしか第1期のパッケージは見たことがありませんが、再現度はかなり高く、オリジナルとの違いは東映アニメーションの版権シールデザインとSTマーク裏側の非売品表記以外そのままじゃないでしょうか?

ちなみに超合金のブランド名がシールになっているのは、オリジナルの発売当初は「超合金」というブランド名が急遽決定したためにシールで処理された様子を再現しています。(初期はポピニカブランドでダイカスト マジンガーZだったそうです)
マニアックな詳細まで再現されていて感心します。

超合金ナンバー「GA-01」のナンバリングも後からついたもので初期のマジンガーにはありませんでした。
初期に発売された超合金シリーズ特有のジャンボマシンダーを使用したパッケージも素晴らしいですね。

 

パッケージ側面
左右とも同じです。

 

パッケージ 天面・底面
前述したとおり、超合金ではなく「ダイカスト マジンガーZ」の名称が残っています。
ここまで忠実に復刻されていて凄いと思います。

 

梱包
初期超合金は発砲スチロールではなくスポンジ梱包のものがありました。
ここも忠実に復刻されていて相当なこだわりを感じますね。

 

超合金マジンガーZ 付属品
ロケットパンチ、アイアンカッター、胸のミサイル
足裏に「ポピー、1999 JAPAN」の刻印があります。

 

 

GA-01 超合金マジンガーZ 第1期 復刻版 (Chogokin Mazinger Z 1st Reissue)
主人公 兜甲児が操縦する超大型のロボ、小型機ホバーパイルダーが頭部にパイルダーオン(合体)し動きます。
さすがにオリジナルの第1期ソフビ頭部は再現されていませんが、他はできる限り忠実に再現されています。

さらにオリジナル版の付属パンチはアイアンカッターのみでしたが、復刻版はノーマルのロケットパンチが新規に付属。
後側には胸のミサイルを発射するスイッチがあります。

サイズは約11.5cm。頭部とパンチ、放熱版以外はダイキャスト製。
実際に持ってみると想像よりも小さく、重いことに驚きます。

大人だと小さく感じますが、子供が手にとって容易に持ち運べるサイズをイメージするならこれぐらいがベストでしょうね。
2期版からはジェットスクランダーが付属します。

 

超合金 マジンガーZ アクション!
可動箇所は首、肩、足、膝。
おそらく可動範囲はオリジナルと同じだと思いますが、復刻版はこれぐらい可動します。
オリジナルの発売当時で考えれば玩具としては十分な可動範囲だと思います。

 

マジンガーZ 頭部アップ
造形はオリジナル第2期に近い造形で材質はプラ。(オリジナル1期はソフビ製)
ここはオリジナル1期とイメージが大きく異なる部分なので、再現度の好みがわかれる所ですね。
また塗装も当時と違いしっかり塗装されているので、見栄えが良くなり過ぎてしまっている感もあります。
逆にいうと当時完璧に塗装できていたらこういう姿になった、という理想の状態でもあると思います。

 

頭部アップ2
腕を前に出しキッと構えると引き締まります。

 

頭部アップ3
パイルダーの着脱はできませんがモールドが入っています。
未塗装で頭部と同じブルーなのもオリジナルと同じです。

 

 

アイアンカッターを装着!
劇中ではロケットパンチの強化型として登場。
オリジナルではこちらのパンチのみ付属しました。

 

 

ノーマルロケットパンチとアイアンカッター!
腕を上にあげ、前に出しているだけなのに力強くカッコイイです。
ジャンボマシンダーもそうでしたが、拳が大き目に造形されているおかげだと思います。

 

元祖ロケットパンチギミック!!
肩の基部にある赤いボタンを押してパンチを発射します。
マジンガーZとしても、超合金としても代名詞的な武器とギミック。(ロケットパンチギミックはジャンボマシンダーでもありました)
パンチの基部は円形なので角度を自由に変えることができます。

 

第1期を象徴する「胸ミサイル」も再現!
ミサイルを入れたまま胸パーツを閉じることもできます。
ブレストファイヤーをミサイル発射というかたちで再現されたと思われるギミック。

 

オリジナル超合金マジンガーZはバリエーションが多数存在!
違いを大きく分類すると第1期~第4期に分類できます。

  1. 第1期(ソフビ頭部)
  2. 第2期 前期(スクランダー付属、箱サイズ変更)
  3. 第2期 後期(背中の形状変更)
  4. 第3期 前期(普及版、新規頭部造形、ミサイルボタン位置変更)
  5. 第3期 後期(ふともも、上腕がゴールドバージョン)
  6. 第4期(フルリメイク、パイルダーギミック搭載)
  7. 第4期(再販・永遠の名作版 全身ゴールドバージョン)
  8. 第4期(再販・俺がヒーロー版)
  9. バンプレスト復刻 第1期
  10. バンプレスト復刻 第1期ブラック

細かい変更点はもっとあると思いますが、ざっくりリスト化するとこんな感じです。
特に1期~3期まではすべて1年以内のバリエーションで再生産される度にブラッシュアップされるという凄い労力がつぎ込まれています。
(他にも試作されていたノーマルロケットパンチが付属しているものなどもあるそうです)

 

マジンガーZ アンダービュー
やはり超合金はあおりでみると存在感が増しますね。
開発した村上克司氏の美学を感じます。

 

色んな超合金マジンガーZで並べてみました!

そして超合金マジンガーZ、進化の歴史で並べてみました!
左から超合金、超合金4期、超合金魂、超合金魂R(40th Anniv)、スーパーロボット超合金、DX超合金魂、超合金魂D.C. 。
オリジナルの超合金第1期発売から2020年で46年。
超合金魂スタートから23年、この復刻版でもすでに21年が経ってます…。

 

超合金マジンガーZチームを別アングルから!

 

今度は各超合金を個別に並べてみました!

超合金4期(Chogokin 4th)マジンガーZと並べてみました!
呼び方は4期ですが、3期までで金型が傷んだために完全新規造形になったそうです。実質的に1回目のリメイクと言えます。
新規開拓の1期に比べるとデザインや造形技術が格段に進歩し、マッシブになっています。(1979年発売)

 

GX-01超合金魂(Soul of Chogokin)マジンガーZ、右はGX-01R(40th Anniv)と並べてみました!
ハイターゲット向けに超合金ブランドのリバイバルを果たすべく登場した、超合金魂第1弾!(1997年発売)
アニメさながらの豊富な武装やギミックを再現し可動も大きく進歩しました。
造形は発売された1997年当時最新の造形でカッコよくマッシブな姿。
まさに超合金マジンガーZの決定版を目指したものなりました。

右はさらに超合金魂を改修したGX-01R(2002年発売)のリカラーで、超合金40周年記念バージョンになります(2014年発売)。
細部に渡りプロポーションやディテールなどが調整され、理想のマジンガーZにむけてさらなる追及がなされました。

カラーリングに関しても、特にふとももは初代超合金のようにダイキャスト剥き出しの色になるなど”超合金的” 魅力も増加。
さらにこちらの40周年記念版は通常版よりもメタリック塗装が渋く、太ももや二の腕はシャドーが入っています。
より合金的な質感とリアリティを高め、素材の魅力に比重を置いたリカラーとなっています。

 

GX-45 超合金魂マジンガーZと並べてみました!
超合金魂マジンガーZとしては11年ぶりのフルリメイクという位置づけで発売されました。(2009年発売)
ただし真マジンガーZに登場したモデルなので厳密には超合金マジンガーZとは違うことになります。

全身の可動箇所が格段に増加し、ダイナミックなポーズが可能になりました。
さらに超合金シリーズ初の可変パイルダーが付属、差し替えなしでパイルダーオンが可能に!
さらにこのあと劇中に登場する「ゴッドスクランダー」と合体するGX-49も同年発売!

 

スーパーロボット超合金(Super Robot Chogokin)マジンガーZと並べてみました!
サイズは超合金魂よりも小さくなりましたが、GX-45で開発された技術がフィードバックされ全身フル可動!(2010年発売)
プロポーションも新解釈になり、今までとは異なるベクトルの超合金マジンガーZが誕生しました。
頭部の造形はよりTVのイメージに近づいたと思います。

 

DX超合金魂(DX Soul of Chogokin)マジンガーZと並べてみました!
超合金魂よりもさらにスーパーサイズアップし、なんと存在感が抜群の約30cmの超大型超合金!(2012年発売)
こちらは超合金魂やスパロボ超合金と比べると徹底的に遊びを進化させた超合金となりました。
もちろん基本的なギミックは全てカバー。
プロポーションもフラットで超合金の素材感を存分に楽しめる仕様。
そして巨大な格納庫が付属し発光&音声システムを内蔵、アニメの興奮を味わえる演出が加えられました。

 

さらにマジンガーのロボたる魅力を最大限に発揮する装甲着脱ギミックを搭載!
あの!スーパーロボットの憧れでもある内部透視図を再現できちゃいます。(しかも写真の様に半分にできるのが凄い)
これは超合金ではなく「超金属」的な遊びにも近いと思うのですが、超金属は触ったことがないので実際のところはどうなんでしょうか。
ダイキャスト製の装甲を脱着する独特の感触が癖になりそうです。
遊びに関しては究極の超合金かも知れませんね。別売りのジェットスクランダーを装着した姿は圧巻です。

 

GX-70超合金魂D.C.(Soul of Chogokin Dynamic Classics)とそのアニメカラーで並べてみました!
今までの超合金でもアニメに似せる模索はされてきましたが、時代と技術が進み、ついにアニメにそっくりなバランスの超合金が登場。(2017年発売)
ベースはTV版ではなく「東映まんがまつり マジンガーZ 対 暗黒大将軍」から。

一見シンプルに見えますが、アニメに出てきたマジンガーはこれだ!と万人に思わせる造形にする為、監修に越智一裕氏を招き映像と設定を徹底して精査し検証されています。
年月を経た現代だからこそ辿りついた超合金だと思います。

さらにマット塗装でカラーリングまでアニメ再現に徹底追及したアニメカラーも発売。
アニメ再現としてはほぼ完ぺきではないかと思います。(2018年発売)

ちょっと面白いのは、GX-70で辿りついたプロポーションは過去にGX-01の試作原型Ⅰ型で1度検討されていた点です。
その時は、試作を元にボリュームを足して製品版GX-01のプロポーションになりましたが、このD.C.は結果的にその試作版のボリュームにまた戻ったカタチになりました。

 

GX-70超合金魂D.C.ダメージバージョン(Soul of Chogokin D.C. Damage Ver)とそのアニメカラーで並べてみました!
こちらはD.C.バージョンをベースに「マジンガーZ対暗黒大将軍」のラストでボロボロになったマジンガーZを再現したもの。(2017年発売)
超合金で正式にダメージを受けたロボのバリエーションが発売されたのは初だと思います。
通常カラー、アニメカラーどちらも甲乙つけがたい完成度です。アニメカラーは2019年発売。

 

メタルビルド(METAL BUILD)マジンガーZと並べてみました!
正式な続編として作られた劇場アニメ「劇場版マジンガーZ INFINITY」に登場したマジンガーZ。(2018年発売)
こちらは超合金ではなく、超合金を発展させたシリーズ、メタルビルドからリリース。
デザインの違いを楽しむために超合金魂D.C.も合わせて並べてみました。

 

さらに番外編でthreezeroのマジンガーZとEX合金(EX Gokin)とES合金(ES Gokin)と並べてみました!
threezeroはオリジナルデザインで無骨な重機のようなアレンジと超絶ウェザリング塗装で表現したマジンガーZ。(2014年発売)

EX合金は佐藤ロボ師(氏)がアレンジしたオリジナルのマジンガーZ。(おそらく2007年発売…)
メカニカルかつモンスターチックで独特なアレンジが効いて見ているだけで世界観に引き込まれます。

ES合金はスパロボ大戦が好きな人にはたまらないSD体型のマジンガーです。
SD体型ですが、基本的な可動やギミックはもちろんパイルダーギミックやライトアップギミックまで内蔵しています。(2014年発売)

 

最後に全員集合!

 

GA-01 超合金マジンガーZ 第1期復刻版でした。

 

original post from funtotoy2014/11/29
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