TOYR!SE
キングエクスカイザー
2025年3月発売 定価27500円(税込み)

トイライズ第1弾は「勇者エクスカイザー」よりキングエクスカイザー!
新ブランド立ち上げ、発売キャラクター、プロダクト仕様、すべてが衝撃の発表より1年。
ついにトイライズ第1弾、エクスカイザーが到着。

パッケージサイズは縦約40㎝、横約21㎝、厚さ約9㎝、比較的コンパクトサイズ。
コレクション棚に収納するにはありがたい仕様。

エクスカイザーとは、アニメ「勇者エクスカイザー」1990年~1991年放送・全48話 言わずと知れた勇者シリーズの始祖。
今回、放送当時の巨大合体(1990)、マスターピース(2005)に続き3度目の玩具化。

 

パッケージ裏
特にシリーズの通し番号のようなものはありません。

 

収納内容
付属品はとてもシンプル!
プロポーション改善パーツ、状況再現パーツ、付け替え手首、ミサイル・エフェクトパーツ等一切なし。
昨今の玩具仕様の中では、清く爽やかといってもいいくらいです。

 

説明書
特に作品解説等はなく、シンプルに変形工程が説明されています。
カード等はなし。

 

 

エクスカイザー カーモード(Exkizer Carmode)
架空のSFスポーツカースタイル。
一見、アニメっぽい形状ですが良くみるとけっこうアレンジが入ってます。
変形の都合か、ボンネットにライオンの紋章はプリントされていません。

全長は約10㎝、コンパクト過ぎず遊びやすい大きさ。
手触りはカッチリとしていて、DX玩具的な雰囲気があります。
コロ走行可能。

 

 

アンダービュー
ハイディテールではありませんが、フロントインテークのイエロー塗装、テールランプ塗装、ホイール形状などワクワクするポイントはしっかり造形・塗装されています。
画像が白飛びしてしまい、見にくいですがフロントライトもモールドは彫られています。

 

「許さんガイスター!!」

 

「チェンジ・エクスカイザー!!」

 

 

エクスカイザー ロボモード (Exkizer Robot Mode)
変形工程は初代の巨大合体版に近く、わりと直感的に変形させることが可能。
やや関節が固めなので初回変形はちょっとおっかなびっくりでした。
ブレストチェンジギミックはオミット。

 

フロントビュー
造形的としてはアニメには似てませんが、マッシブかつ、いかり肩でギュッとなったメリハリのはるプロポーションは雰囲気があります。
ロボット玩具としては頭部が小さくカッコ良いデザイン。
サイズ約12.5㎝、カーモード同様に大き過ぎず小さ過ぎない絶妙な大きさ。

 

バストアップ
胸のライオンや頭部など、造形や塗装は申し分なし。
アレンジの効いた頭部もカッコいい。

 

 

エクスカイザー アクション!
各関節が可動し、かなり自由に動かせます。
合体モード時に使う太ももの関節が曲がりやすいですが、それ以外は渋みがしっかりしていて遊んだ手触りは非常に良いです。

 

腕、拳が外れます
腕の接続軸4㎜、拳の接続軸3㎜、拳の穴3㎜

 

アンダービュー

 

 

キングローダー (Kingroder)
劇中エクスカイザーが呼び出す巨大ローダー。
こちらはエクスカイザー以上に大胆なアレンジが入り3モード(合体を入れると4つ)にチェンジ。
各部に5㎜ジョイントを配備。

コロ走行可能ですが、底部を擦らないよう腕の角度をしっかり見た方が良いです。

 

カイザーソードを取り付けた状態
取り付けジョイントが5㎜なので、あくまでこれは1例です。

 

腕を畳んだ状態
こちらの方が見慣れたスタイルに近い感じになります。
しかしこの状態だと、低車高になりお腹を擦りやすいので注意が必要。

 

エクスカイザーを乗せてみました!
カーキャリアーっぽい天面なので乗せるとこれだけで基地っぽくなります。
当時の巨大合体やMPで再現されていた牽引状態は今回オミット。
アニメでは印象ありませんが、やはりこの見た目で玩具らしさを出すなら牽引ギミックがあればワクワク度はさらに増したと思います。

 

 

キングローダー ジェットモード(Kingroder Jetmode)
今回トイライズ版で新たに追加されたモード。

腕を畳み、ウイングを開き、下半身を180度回転。
ソードを装着し、脚部サイド1部を回転、さらにカバーを外しウイングへ。
最後にエクスカイザーを取り付けます。
特に新しいのは脚部カバーのところですね、こちらは全く新しい解釈。
明るい黄色成形色の砲塔は玩具らしさがあります、おもちゃっぽく遊んで欲しいというメッセージなのかな。

カーモードで合体させたエクスカイザーを操縦席と考えたり、逆にエクスカイザーを空輸すると考えたり妄想が捗ります。
勇者シリーズをよく知る人ならダ・ガーンジェットを思い出す形状ですよね。

 

「キングローダージェット!」

 

「キングローダーフライトモード!」
劇中やMPの飛行モードっぽい感じに変形させてみました。

 

 

キングローダー 基地モード(Kingroder Basemode)
ジェットモードに引き続き、トイライズで新規に設定された基地モード。
キングローダーから腕部、脚部を開いて完成。
TFG1あるあるの見立て基地形態ですが、開いた脚部の斜め部分とウイングを合わせるところは気持ち良いです。

 

「エネルギーチャージ!」
エクスカイザーカーモードでドッキング!
ジェットモード時と同じピンを使うのでしっかり固定されます。

 

「ガイスターを迎え討て!」
エクスカイザーをロボモードでおいてみました!
ロボモードの場合は固定ピンはありません。

 

キングローダーリペアタワーモード(Kingroder Repairtower mode)
思いついたのでやってみました。
今回はこういう遊びがより捗る感じですね。

5㎜ジョイントや豊富な関節を使ったり、他アイテムとからめて色々遊べそうな気配。
まさしくタカラSFランドですよ!

 

「キングローダー!!」

 

「ゴォォォォ」

 

キングローダーチェンジ!
斜め軸を使いながら腕を内部からパタパタと展開、脚も展開します。

 

「トゥッ!!」
今回はフォームアップ合体しないんですが、フォームアップ風に撮影してみました。

 

「トゥッ!」
もしトイライズ版でアニメになったらこんな感じ?風に撮影してみました。

 

 

エクスカイザー合体モード
トイライズ用に新たに起こされた合体モード。
オリジナル合体はロボですが、トイライズはカーモードを畳んだ形態にします。

 

サイドビュー
各部がカッチリと固定されます。

 

「フォームイン!!(妄想コール)」
エクスカイザーを少し斜めに差し込むとカチっと固定されます。
最後にバックパックを下げ、下部のプレートでガッチリと背部を閉めます。

 

 

ライオンフェイスポップアップ!
エクスカイザーが入ると内部で押されライオンの顔が出てきます。
でも全部は出きらないので、最後は指でひっぱりあげます。

 

「巨大合体キングエクスカイザー!!」

 

 

キングエクスカイザー (KingExkizer)
キングローダーとエクスカイザーが合体した巨大ロボ形態。
手足がスラっとしていて、お腹もありプロポーションが大きく変更されています。
合体方法の変更や見た目のアレンジ等、リメイク・リブート版と呼ぶべき全く新しいスタイルになっていると思います。
白い部分は成形色、ライオンのタテガミや頭部などは塗装。
塗装は塗分けが綺麗で厚みもあります。今回は一切メッキがないのも特徴ですね。
他にも巨大合体、MPにはあったウイングのカイザーズマークもなくなっています。
(ないほうが劇中と同じ)

変形合体はシンプルでガチャガチャ、パチパチとストレスなく遊べるDX玩具仕様!
これ凄い重要です!

 

フロントビュー
大きさは頭までで約27㎝、ウイングまで入れると30㎝の大型。
ダイキャスト未使用ですが、関節やプラの厚み等、やや重量を感じます。
何よりも手にとった時のガッチリ感からの安心感がすごいです。
なんだろうワクワク感があふれてくる感じ。

ウイングの位置は好みで可変可能。
この高さよりもさらに上がりますが、イメージと違ってしまうので、だいたい肩のラインに合わせています。

 

バストアップ
キングエクスカイザーの記号を入れつつも大胆なアレンジの効かせたスタイル。
似てないんですが頭部造形もカッコいい。

 

ライオンの口が開閉可能

 

マスクオフ ギミック
ヘルメットの上部を上げ、マスクパーツを外します。
マスクパーツは薄いので脱着するときは力加減に注意。
ここだけは今回のエクスカイザーで1番注意が必要かも。

 

マスクオフ状態
コアロボのエクスカイザーに似ている造形です。
他にもウイングが大きく平がったり、5㎜軸の拳が外れたりと説明書にはない機構があります。

 

 

キングエクスカイザー アクション!!
足の付け根と膝にクリック関節を内蔵。
他は絶妙な渋みでしっかり保持します。
腕はロックを外すと腕部だけをロールさせることも可能。
とにかくめちゃくちゃ可動範囲が広いです!

 

 

キック&パンチ!
遊びやすいのでついガチャガチャ弄ってしまう時間泥棒。
大きい&遊びやすいの両立が素敵。

 

 

付属のカイザーソード
こちらも清く伸縮や可変などのギミックはなし。
片方に固定ピンと5㎜軸、グリップも5㎜。

 

カイザーソードのストック
キングエクスカイザー各部にある5㎜ジョイントに装着可能。
この辺りの解釈はもうトランスフォーマーのレガシー系ですね。

 

「カイザーソード!!」
肩関節をひねりながら前に出せば両手持ちも可能です。

 

「サンダーフラッシュ!!」
タテガミを前方へ逃がすことができるのでこのようなポーズも可能。

 

「カイザーソードが悪を斬る!!」

 

「ガイスターの悪党め!この地球で悪事を働くことは私が許さん!」

 

無駄ポーズ画像…
撮影中に弄っててついやってしまいました。
軽くするために中のエクスカイザーを抜いてますが、このポーズでバランスをとり立たせることができちゃいます。
可動が優秀なロボ玩具でよくやっちゃう昇竜拳は今回封印。

 

5㎜ジョイントで遊んでみた例
脚部側面の砲塔風新規武器を腕や背中に5㎜ジョイントで装着。

 

5㎜ジョイントで遊んでみた例
ちょうどMPGスーパージンライが近くにいたので武器を借りてきました。
こんな感じでアレンジして遊べるということですね。

 

エクスカイザーとキングエクスカイザーで並べてみました!
コウタ君と犬のマリオはMPエクスカイザーから借りてます。

 

アンダービュー
S字立ちも決まります。

 

最後はいろいろ並べ!

まずは過去のエクスカイザー達と

左から巨大合体、MP、トイライズ
やはりトイライズ版にもライオンのマークは欲しいところ。
ちなみに巨大合体(1990年)、MP(2005年)、TOYRISE(2025年)です。
当時物からMPの間が15年、MPからトイライズまでが20年経過している事実、ヒィィ!!
タカラの巨大合体は自分がめちゃくちゃ遊んだものです。

 

エクスカイザー ロボモード
当然ですが、当時版は大きくめちゃくちゃ遊びやすいです、勇者シリーズのコアロボの中で1番好きでした。
MPはプロポーション造形は素晴らしいのですが、サイズが小さく関節も不安定なので遊びづらいのが難点。
トイライズはその両方をうまくブレンドした感じ。

 

キングローダー
見た目だけならMPが1番ですね。
トイライズは可動の関係で仕方がないんですが、腕をもう少しコンパクトにできたら…。
ただし5㎜ジョイントがあり、独自のジェットモードや基地モードがあるので遊びに関しては1番ですね。
でもやっぱり肉厚で迫力があり、箱感がすごい当時のも良いですね。
35年前、うちのキングローダーはファイバードのファイヤージェットを待機させる巨大カタパルトでした。

 

キングエクスカイザー
とにかくトイライズは全く別のベクトルなので比較というのは難しいです。
ただ35年を経ても新たなエクスカイザーでガチャガチャ遊べるのは素晴らしいと思います。

 

キングエクスカイザー 背面
トイライズはスタリッシュでカッコイイ!!
MPは設定にかなり忠実な印象、巨大合体はシール一枚で背部スラスターを表現しているところが好きです。

 

最後はカイザーソードをかまえて
1990年、トランスフォーマーでもない、戦隊ロボでもない。
ヒロイックで合体変形の楽しいプラ製ロボット玩具、勇者シリーズのインパクトは自分とって大きかったです。

 

THE合体のファイバード、ダ・ガーン、マイトガインと並べてみました!
サイズ感バッチリ。
こうやって1作目から4作目まで並べられるのが最高ですね。
おそらく今後発売されるであろう、THE合体版と超合金魂版のエクスカイザーはどういう姿になるんでしょうか。
興味深いです。

 

個人的に並べたかったMPスターセイバーと
当時トランスフォーマーVはエクスカイザーの前年に放送していたロボアニメで合体ロボ玩具としても1年先輩というイメージでした。
そしてさらに2015年MPスターセイバーを手に取ったとき、今までのMPとは違うDX玩具感の強い手触りを感じたことから、この感じで勇者シリーズのリメイクが発売されたらどれだけ素敵なんだろうと思っていました、今回そのニュアンスに近いエクスカイザーが本家のタカラから発売したというのは大きな意味を持つと思います。

 

自分に大きな影響を与えた2体のリメイクで並べてみました!
多感な時期、自分は合体ロボが大好きなんだぜ!と思わされたスーパージンライとキングエクスカイザー。
そのリメイクが2024年と2025年立て続けに発売したのは大きいです。
もちろんこの2体、まだこのあとに強化合体をするのでお楽しみはこれから!

 

そしてこの4体!
1988年、1989年、1990年、1991年のロボ玩具たちのリメイク。
ここにライジンオーと大獣神を並べると自分の中のロボ玩具黄金期になります。
大獣神は超合金魂があるので、ラインジンオーもDX玩具感の強くて大きいやつが出たら最高なんですが…。
この並びと同じ画像をSNSに上げたら予想外の反響をいただき嬉しかったです。

 

いかがでしたでしょうか?
今回はサクサクっと遊べることで、簡単に組み替えたり、見立て遊びができたり。
TFの遊びやすさ、Rebootダイアクロンの自由さ、両方を兼ね備えた全く新しいハイエンド勇者玩具というイメージ。

勇者シリーズの玩具というより、トイライズされたエクスカイザーであるということがポイントだと感じました。

とにかく、遊びやすいという点に特化していて、触った時の手触りや頑丈さ、DX玩具感はさすがタカラと思わされましたね。
勇者はこのあとジェネシックガオガイガーのリリースが決まっていて、この手触りでジェネシックが遊べるのかと思うと期待が高まります。
ただし、サイズが小さいので、そこは勇者シリーズではなくあくまでトイライズ規格なんだということなんですよね。

タカラトミー TOYRISE キングエクスカイザーでした。

 

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