デラックス ダイターン3
ダイカストデラックスセット
クローバー
1978年発売 定価3500円
※定価は箱のNoから推測しているので実際の価格と異なる場合があります。

1978年放送のアニメ「無敵鋼人ダイターン3」全40話に登場する主役ロボ。
ダイファイター、ダイタンク、ダイターン3の3形態にトリプル変形するロボ玩具。
商品の仕様には前期・中期・後期のバリエーションが存在します。
前期は「チェンジダイターン3・ダイカスト変身セット」。
後期は「デラックスダイターン3・ダイカストデラックスセット」へと商品名が変更されています。
さらに前期版にステッカーを貼った中期版もあります。
また初期版はふとももがパッケージ写真と同じ白いプラ製でしたが、後期版は無塗装のダイキャスト製に変更されています。
さらにカタログでは「コンビネーションダイターン3」という商品名でした。

 

パッケージ 天面・底面

 

 

パッケージ 側面 左・右
各メカの透視図がバッチリ描かれています。

 

デラックスダイターン3 内ブタ
付属品が多いのでカラーリングと合わせて、とても賑やかな内蓋になっています。
当時の玩具としては、武器が豊富に付属。
前期・後期では内ブタに表記される商品名もパッケージに合わせて変更されています。

 

デラックスダイターンスリー付属品
主翼・左右、アームカバー、ブースター、垂直尾翼、ジョイント、キャタピラジョイント、ジャベリン(ヤリ)
ハンマー、ジャベリン(モリ)、ダイターンクラッシュ(パンチ)、キャタピラ小、キャタピラ大、砲身

 

デラックスダイターンスリー説明書

 

中は説明書と商品カタログが一緒になっています。なかなか珍しい形式です。

 

1つ1つ細かくイラストで変形の解説が描かれています。

 

カタログに出ているダイターン3商品ラインナップ
価格と合わせて製品の大きさをセンチで表記。
値段と大きさが書いてあると親御さんにもわかりやすいですね。
ちなみにこちらのデラックスは「20.4cm」と詳細まで書いてあります。

 

シールは一部使用しています。

 


 

ダイファイターの組立

 

 

ダイファイター (Dai Fighter)
独特な形状をした巨大な重戦闘機。アニメと違い大きなバックパックとクローラーを装着。
派手な感じが玩具らしくて良いです。
ただし後部に着陸脚がないのでバランスよく接地できないという点もあります。

 

ダイファイター サイドビュー
クローラーの底部の車輪でコロ走行できます。

 

キャタピラを外した飛行状態

 

ダイファイター リアビュー
足裏のジョイントがスラスターにも見えていい感じです。

 

 

 

武器を装着したパッケージ写真の状態
クローバーらしい形態です。
スイッチを押せば武器を発射できます。

 

劇中では主人公 破嵐万丈が乗るマッハアタッカーが底部に格納されます。

 

「ダイターン・カムヒア!」
バックパック、クローラーを外したアニメに近いバージョンにしてみました。
さすがに背中がちょっと寂しくなりますが、シンプルな外見になるためデザインの面白さが際立ちます。

 


 

ダイタンクの組立

 

 

ダイタンク (Dai Tank)
重戦車形態。ダイファイターから足を折り曲げパーツを装着して完成。
キャタピラは大に変更します。

 

ダイタンク サイドビュー
キャタピラ底部に車輪があるのでコロ走行できます。

 

武器を装着したパッケージ写真の状態

 

フル武装 ダイタンク!
ミサイルとジョイントの径が同じなので空きのジョイントに武器を追加することもできます。

 

カバーとウイング、追加武装を外したテレビアニメに近い状態

 

 

ダイターンブースター (Daitarn Booster)
ダイタンクでは使用しないダイファイターのパーツを組み合わせた玩具オリジナルメカ。
こういう遊び心素敵です。

 


 

 

「チェーンジ!ダイターン!!」
キャタピラ小を背中に付け、ウイングとカバーを装着します。頭部カバーを展開します。

 

胸カバーを開き頭部を内部から引き出します。最後にパンチを装着。
わりと大型の頭部がそのまま胴体に収納されているのが凄い!

 

 

デラックス ダイターン3 (Daitarn 3)
パーツの付け替えもありますが、ユニークな変形をしつつプロポーションは良好。
腕の十字がないのが残念ですが、それ以外の頭部造形や胸の立体的な装飾、複雑な足の形状などしっかり造形されています。
ダイキャストパーツは胴体、太もも、スネに使用。
大きさは約21cmと少し小さめですが、重量があります。

 

ダイターン3 正面

 

ダイターン3 頭部アップ
立体的に大きく造形された胸飾りや細かく塗装されている頭部など見所が沢山。
塗分けもとても綺麗です。

 

パンチを発射!
説明書ではパンチの名称は「ダイターンクラッシュ」に。これは、劇中キック技の名前でしたね。

 

胸カバーを開けるとステッカーで内部メカを表現。

 

足の角はメッキです。
頭部カバーを含めメッキ箇所のセンスが良いですね。

 

ダイターン3 アンダービュー

 

ダイターン3 アンダービュー2

 

 

ダイターン3 アクション!
可動は肩、肘のみ、肩を広げることもできます。
ダイタンクに変形する都合で足も曲げることが可能。

 

付属武器 ダイターンハンマー、ダイターンジャベリン(ヤリ)
それぞれパンチの穴に装着します。
ゴム製のハンマーは糸を通して腕と結び遊ぶことができます。
ダイターンジャベリン(ヤリ)は形状はお腹から発射するダイターンミサイルっぽいですね。

 

 

付属武器 ダイターンザンバー、ダイターンジャベリン(モリ)を装備!
ジャベリンはジョイントとダイタンクの砲身を組み合わせます。
余剰の砲身パーツを使った素敵なアイデアだと思います。

 

武器組み合わせ例
ザンバーもヤリの様にできます。

 

 

ダイターン3 フル装備状態!!
共通のジョイントを利用してフル装備。
玩具オリジナル形態ですが、余剰パーツを出さずにパワーアップができる凄いプレイバリュー。
何故か説明書には一切表記がなくパッケージ写真のみでこの形態の存在を知ることができます。

 

クローバーパワー全開!
キャタピラにジャベリンで、これぞ!クローバー製ロボット玩具という素敵な形態。
大キャタピラの車輪を利用してコロ走行もできますが倒すと部品が折れそうなので注意が必要です。

 

スーパーダイターンブースター
と適当な名前をつけてみました。
ロボ形態(武器なし)で余ったパーツを集めてこんな感じのダイターンブースターも作れます。

 

ダイターン3 組み換え例その2
上記のとおりミサイルの径とジョイントの径が同じなので自由にパーツを付け替えて遊ぶことができます。
余剰なしフル装備に拘らなければ更に色々遊べます。
なかなかに面白い仕様です、この辺りはタカラ工業社のカラーが出ているのでは!と思います。

 

最後にGX-53超合金魂ダイターン3と並べてみました。
魂版はさすがにメリハリのあるカッコいいプロポーションですね。
頭部も小さくダイターン3らしい超巨大ロボという感じもよく出ています。(2010年発売)
しかしながらクローバー版もプロポーションや造形は当時玩具としてかなり良好ではないでしょうか。

 

ダイファイターで並べてみました!
全体的な形状はけっこう似ていますね。

 

ダイタンクで並べてみました!
こちらもけっこう忠実。

 

最後はジャベリンを構えたポーズで並べてみました!
前述のとおりスタイルはクローバーと超合金魂で歴然としていますが、変形難易度や武器の組み合わせ等の遊びの部分はクローバーも負けていませんね。
※そもそも対象年齢や遊びのベクトルが違いますが…
さらに魂版はリニューアルカラーとしてアニメに近い明るいブルーのタイプも発売しました。(2014年発売)
そして2018年には超合金魂FAで非変形フル可動タイプも発売。個人的にはアニメカラーでスーパーミニプラ化にも期待しています!

 

クローバー デラックス ダイターン3 ダイカストデラックスセットでした。

 

 

original post from funtotoy2016/03/23
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