モスピーダ21 スティックタイプ
ライドアーマーVR-052F
学研
1983年発売 定価不明
1983年放送のアニメ「機甲創世記モスピーダ」全25話に登場するバイク型の兵器。
ライディングスーツのフィギュアにアーマーバイクを着込むように装着してライドアーマー形態にできる凄い玩具。
メーカーの学研にはロボット玩具のイメージはありませんが、タカトクトイスのバルキリー同様に、玩具とホビーが程好くブレンドされた完成度の高いアイテムになっています。
モスピーダ箱 裏
バイクからライドアーマー形態への変形イラストが凝っていますね。
掲載されている写真のモスピーダはカラーリングが製品版とは違います。
モスピーダ箱 天面・底面
モスピーダ箱 側面 左・右
箱に描かれているVR-38L バートレー・フーケータイプ、VR-041H ブロウスーペリア・イエロータイプ、VR-052Tモスピーダ・レイタイプは発売されなかったようです。
モスピーダ付属品
ビームキャノン、スタンド、ミサイル
モスピーダ取扱い説明書
アーマーバイクの変形は、複雑かつ繊細な部分があるので通常の玩具取説よりも注意書きが多くなっています。
リアルタイプステッカー、チラシ
チラシには応募券が付属。応募するとモスピーダのアニメコミックやテレビ絵本が抽選で毎月100名にもらえたそうです。
当時の事情がわかりませんが、かなり太っ腹な企画だと思います。※ステッカーは1部使用済です。
ミニパンフ
パッと見は商品カタログのようですが、表裏に丁寧な作品解説とキャラクター紹介が載っています。
また右端にはカセットテープのラベル台紙のようなコーナーになっています。
スティック・バーナード / ライディングスーツ (Stick Bernard / Riding Suit)
アニメ モスピーダ火星サイドの主人公スティック・バーナードのライドスーツ姿。
素材は全てプラ製ですが、肉厚でボリュームがあります。
ゴツゴツした造形とクリアパーツの頭部シールドでとても良い質感です。
サイズは約20cmと大きめ。
スティック ライドアーマー フロントビュー
マッシブなプロポーションなので実際手に取ってみるとガシッと手ごたえを感じます。
ライディングスーツ アクション!
首、肩、二の腕、拳、足、太もも。
可動範囲は多めですが足の可動範囲があまり大きくないのでダイナミックなポーズはとれません。
シールドの開閉が可能!
残念ながら頭部はスティックには全く似ていません…。
どちらかと言うと地球側の主人公レイっぽいですね。
付属のビームキャノンを装備!
劇中ではビームガン。
モスピーダ・アーマーバイク形態 (Mospeada Armor Bike Mode)
ライドアーマーVR-052 モスピーダのバイク形態。
付属のスタンドパーツを装着して立たせています。
モスピーダ・アーマーバイク フロントビュー
玩具では珍しいミントカラーの成型色。いかにもSFマシンというカラーリングです。
マッシブで四角いプロポーションも劇中に近い感じです。
モスピーダ・アーマーバイク リアビュー
箱写真ではメッキだったエンジンやマフラーもシルバー塗装で大人っぽい雰囲気になっています。
計器類はステッカーで再現。
モスピーダ・アーマーバイク サイドビュー
フロントタイヤ側面のミサイルポッドからミサイルを発射可能です。
内部の薄いフレームと車輪接続フレームはダイキャスト製。
タイヤはもちろん回転するのでコロ走行も可能。
バイク 前後
アーマーバイク詳細
細部まで造り込まれています。
劇中では半アーマー形態にしてレギオスの中に格納していました。
複雑な変形をする様には思えない素敵な後ろ姿。
SFバイク玩具としては非常に素晴らしい外見だと思います。
ライディング!
バイクに乗せているように見えてますが、実はこうやってるのが限界でまともに座らせることはできません。
(写真では見えませんが、反対側の足がおかしな方向になっています)
ここだけは唯一、残念な部分ですね。
TVのオープニング風!
※まったくうまくポージングできてません(*_*;
アーマーバイクからライドアーマーへ!「完全装着!リアルチェンジ!!」
ライドアーマーの変形1
ライディングスーツの足を伸ばし、バイクからスタンドを取り外します。
スタンドはプラ製なので取り扱いには注意が必要です。
ライドアーマーの変形2
前輪・後輪カバーを外します、前輪カバーのサスペンションを収納。
ライドアーマーの変形3
側面のカバーを上げ、ロックを解除してアームをフリーにします。
いきなり大胆な変形をする部分で、前輪後輪それぞれが同じ方向へ移動します。
ライドアーマーの変形4
エンジンを内部に収納しタンクパネルを開けシート部分を曲げます。
ライドアーマーの変形5
前後輪アームを後部へ回します。
ライドアーマーの変形6
フロントカウルを左右に分割して移動させます。
ライドアーマーの変形7
ライディングスーツにバイクを装着。
フロントアーマーをスーツに被せ固定します。
ライドアーマーの変形8
ハンドルカバーの向きを変え、フロントカウルを倒しライトを折り曲げ固定します。
ライドアーマーの変形9
ラジエターを倒しウインドシールドを引き出し全体を畳みます。
実はこの部分はあまり詳しく説明書に指示が表記されておらずイマイチ正解がわかりません。
ということで以下3パターン掲載してみました。
パターン1
一応これが説明書通りです。
指示通りウインドシールドを伸ばしましたが、収まりが悪いです。
パターン2
伸ばしたウインドシールド活かしたパターン。
一応変形機構を最大限に利用した状態なのでこちらを採用パターンとしてます。
パターン3
ウインドシールドを少しだけ伸ばしてパネルに被せた状態です。
設定にはこちらが1番近い状態だと思います。
以上、非常に些細なことですが、せっかくなので掲載してみました。
ライドアーマーの変形10
アームを移動させロックをかけ固定します。
ライドアーマーの変形11
前輪カバーを腕へ装着。
ライドアーマーの変形12
後輪カバーを膝横に装着します。
モスピーダ・ライドアーマー 形態 (Mospeada Ride Armor Mode)
戦闘時にアーマーバイクが変形しライドスーツと融合した姿。
ロボットではなく人間を強化したパワードスーツに近い形態です。
変形に関してはかなり複雑で、玩具で遊ぶような年齢層の子供にはかなり難しいと思います。
プロポーションは劇中よりもボリュームがありますが、これはこれでマッシブでカッコイイですね。
ダイキャストはフレームのみ使用ですが、各部にネジが多くプラも肉厚なので重量があります。
ライドアーマー フロントビュー
後方両サイドの大きなタイヤとかたまりませんね。
ライドアーマー サイドビュー
バイク本体を背負うので上半身はかなり重くなってますが、ライディングスーツの足が太さと後輪カバー(腰カバー)で股関節の強度をサポートするので安定して立たせることができます。
ライドアーマーバストアップ
劇中の戦闘時は右肩のパネルからターゲットスコープを展開しました。
ライドアーマーアクション!
構造はライドスーツと同じですが、上記のとおり上半身が重いのとアーマーとの干渉でライディングスーツ時の可動はほぼありません。
ライドスーツ アンダービュー
ドッシリと重量感があり重い金属的な足音が聞こえてきそうです!
ビームキャノンを装備
ライドスーツ時の武器をそのまま持たせられます。
2009年発売のbeagle社1/10スケールのアーマーバイクと並べてみました!
こちらのbeagle版は、学研と大きさがほぼ同じなのとアニメに近い造形というのが特徴です。
他にもメガハウスのバリアブルアクションやCM’sのBRAVE合金、こちらのbeagleと同様のToynami Masterpieceからもリリースされました。
そして最近では千値練のRIOBOTシリーズからも発売。2000年以降アメリカや日本のメーカーなどモスピーダは立体化に恵まれていますね。
ライドスーツフィギュアで並べてみました!
beagle製は凄くカッコいいのですが、ご覧の通りスーツに使用されている繊維の表面が経年でポロポロ剥がれてしまい大変なことになります。
ここだけは本当に残念ですが、頑張って修繕にチャレンジする価値は十分にあると思います。
頭部造形の違い!
さすがに造形が全然違いますね、beagle版はヘルメットを脱いだ頭部も付属。
ライディングスーツ武装状態で並べてみました!
サイズが大きいのでアクションフィギュアとしても遊びごたえがあります。
アーマーバイクで並べてみました!
学研版もシールを貼ればさらに見栄えはよくなります。
アーマーバイク リアビュー
アーマーバイク サイドビュー
beagle版はよりバイク的なプロポーションが追及されています。
どちらも変形するとは思えないような素晴らしい造形。
もちろんbeagle版はライディング姿勢も無理なくとれます。
ライドアーマーで並べてみました!
beagle版はさらに変形が複雑になりましたが、パーツ着脱なしの完全変形を実現!
劇中に近いのは断然beagleですが、マッシブな学研版もいいですね。
ライドアーマー背中
どちらも素晴らしい後ろ姿!
beagle版はバックヘビーなのでスタンドなしでは立てません。
最後は武器を構えて!
学研 モスピーダ21 スティック・タイプでした。
original post from funtotoy2016/08/14
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