GC-34 DX超合金 フラッシュインボックス
フラッシュキング バンダイ
1986年発売 定価5000円

さらに磨かれた凄いシステムで今までにない3機変形合体を実現!
パッケージデザインはバイオロボのように少し大人っぽいデザインに回帰。
純粋なカッコ良さと玩具の箱らしいワクワク感が同居した素晴らしいデザインだと思います。
特に黄色い枠線で外回りを囲っているのはインパクトがあり、ピシッと整った美しさがあります。

 

 

パッケージ左右
サイドには持ち運び用のハンドルが付属。
DX超合金ボックスの証でもあります。

 

パッケージ天面
こちらもピシッと整ったシンプルかつ美しいデザイン。

 

パッケージ底面
当時の色々なバンダイ玩具にあった「バンダイ くらしの教室」が表記。
シンプルにキッズに向けて生活習慣の教訓を教えてくれます。
古くはポピーの超合金シリーズにも「カバゴンのママに一言」に通じるものがありますが、あちらはお母さんに向けてでしたね。

 

DX超合金フラッシュキング 内ブタ
スマートさもありながら情報量の多い内ブタデザイン。
内ブタに直接ヒーローの写真があるのはフラッシュキングが初です。
※後述しますが、フラッシュキングは材質と塗装が特殊な為、長期保存の場合 発砲スチロールの箱に癒着する恐れがあります。

 

DX超合金フラッシュキング 付属品
コズモソード、フラッシュシールド、パンチ×4、タンクコマンドキャノン、ミサイル6発。

 

DX超合金フラッシュキング シール

 

DX超合金フラッシュキング 合体計画書
久しぶりに説明書以外の名称が復活。
中身はフルカラーの写真です。

 

 

タンクコマンド1 (Tank Command 1)
レッドフラッシュが乗り込む重戦車、レッドが地上兵器に乗るのは戦隊初。
胴体にダイキャストが使用されているので重量があります。
フラッシュキングの胴体を構成。
劇中では数字はなく「タンクコマンド」という名称です。

 

タンクコマンド ややローアングル
タンク型ではありますが、そのままフワッと飛び立ち空中戦を繰り広げることもありました。
後部の合体ジョイントの1部がそのまま露出していますが、劇中も同様のデザインです。

 

タンクコマンド サイドビュー
劇中ではクローラーの履帯部分は黒い色でした。
底部はタイヤがついていてコロ走行ができます。

 

 

タンクコマンド ギミック
後部ミサイルランチャーは上下左右に可動、ミサイルを装着して発射ギミックを楽しめます。
劇中では玩具と異なる形状の2本連なった大型ミサイルでした。

 

 


 

 

ジェットデルタ2 (Jet Delta 2)
グリーンフラッシュとイエローフラッシュが乗り込むジェット戦闘機。
変形メカらしい独特な形状の戦闘機。フラッシュキングの右腕と右足を構成。
劇中では名称に数字はなく「ジェットデルタ」になっています。

 

ジェットデルタ ややローアングル

 

ジェットデルタ2 サイドビュー
底部には着陸脚がついています。コロ走行可能。
残念ながら着陸脚の収納ギミックはありません。

 

 

 

ジェットシーカー3 (Jet Seeker 3)
ブルーフラッシュとピンクフラッシュが乗り込む偵察機型ジェット戦闘機。
基本的な構造はジェットデルタ2と同じですが、機首と大型レドームと主翼、尾翼形状、カラーリングで大きく差別化されています。
フラッシュキングの左腕と左足を構成。
劇中では名称に数字はなく「ジェットシーカー」になっています。

 

ジェットシーカー3 ややローアングル

 

ジェットシーカー3 サイドビュー
デルタと同じくダイキャスト製タイヤでコロ走行可能。

 

ジェットデルタ2とジェットシーカー3比較
構造は同じでも細部の変更でしっかりと個性が出ていますね。

 

 

 

「合体スタート!」

 

タンクコマンドが上昇!

 

ジェットデルタ2とジェットシーカー3が追随!

 

 

 

タンクコマンド1の変形
クローラーパーツを上げます。

 

ジェットデルタ2とジェットシーカー3の変形!

 

 

 

ジェットデルタ2の変形
ジェットデルタのアイデンティティである機首のカナードを回転させ機首と平行にします。
主翼を2段階折りたたみます。

 

 

 

ジェットシーカー3の変形
主翼と尾翼を折りたたみます。
どちらもシンプルで楽しい変形です。

 

 

ジェットデルタ2とジェットシーカー3の変形
機体を中央から伸ばします。
ごついダイキャストフレームが出てきます。

 

 

ジェットデルタ2とジェットシーカー3の変形2
尾翼を収納し、かかとを倒します。

 

ジェットデルタ2とジェットシーカー3の変形3
かかとを180度回転させます。
この変形の流れも気持ちのいいところです。

 

劇中シークエンス

 

 

戻し変形時の面白ポイント!
合体状態から戦闘機に戻すとき、拳をかかとにいれると尾翼がでてきます!
こういうメカニカルなところも楽しいですね。

 

 

ジェットデルタ2とジェットシーカー3の変形4
先端部ごとフレームを倒します。

 

 

劇中の変形シークエンス
劇中の映像だとデルタとシーカーの位置が逆になっています…

 

タンクコマンド、ジェットデルタ、ジェットシーカー3機が合体!
合体解除の際は足の黄色いボタンを押すと分離します。

 

 

 

頭部と肩の変形
タンクコマンドの機首を倒し、肩カバーをオープン。
ジェットデルタ、ジェットシーカーの機首を収納し、頭部を回転させます。

 

 

劇中シークエンス「合体フラッシュクロス!」
劇中では頭部が回転する描写はありませんでした。

 

 

GC-34 DX超合金 フラッシュキング (Flash King)
タンクは胴体と頭部を構成、ジェット2機が左右の手足を構成するとてもユニークな3機合体。
タンクコマンドがシンプルな変形の分、ジェット2機はそれぞれ超絶変形をこなし、左右対称になります。
変形に関しては、これまでの戦隊ロボと比較すると複雑ですが、内部にはダイキャストがフレームを使用、安定してしっかりとガッチリ気持ちよく楽しめます。
頭部変形は、初の回転を取り入れシンプルながら最後の1手として変形ロボらしいドラマを演出。
見た目は一見シンプルなデザインながら、バイオロボのスタイリッシュさと戦隊ロボらしいトリコロール色が絶妙になじむ秀逸なデザインだと思います。
名称に関してもダイデンジン以来〇〇ロボだったものが、キングなる新しい言葉が登場!

 

DX超合金フラッシュキング フロントビュー
ジェット2機の赤と青のメインカラーが、合体して正面から見るとほぼ消えているのも凄い部分ですね。
サイズは全長25cm。

そしてDX超合金フラッシュキングもう1つの大きな特徴が、素材と塗装。
まず素材は全体的にプラがやや薄く、硬い(※ポリプロプレンのような素材で少しザラザラしています)。
ダイキャスト部分に関しても、表面が細かくザラザラしています。(シボ加工ほどではありませんが近い感触があります)
ダイキャストに関しては素材の表面処理よりも下地塗装でザラ感を出しているかも知れません。

塗装に関しても通常部分はもちろんメッキ部分までにマットな仕上げでキラキラ光るプリズム部分とは対照的でした。
とにかく全体を通じて触った感じは独特で高級感があります。
このような素材感と塗装の戦隊ロボは後にも先にもありません(たぶん)。
ただ、これらの仕様が影響するのか、他の戦隊ロボにはない発砲スチロールトレイへの癒着という経年変化が所有個体では発生しています。
保存する場合はスチロールと本体の間にビニールをかませた方がいいかも知れません。
もちろん元々古い玩具ですので想定外の劣化は他の玩具にもあるとは思いますが…
※ポリプロピレンとは古くはジャンボマシンダーに使用されていた素材でシャンプーボトルなどに使われている素材です、最近ではあまりないかも・・・

 

フラッシュキングパンチ詳細
小さめのパンチの中には、剣やシールドの角度をしっかり保持するための仕切りが造形されています。
この辺りのコダワリも高級感とリアリティの追及ではないでしょうか。

 

 

フラッシュキング頭部アップ
額と胸のプリズムは綺麗なメッキ加工で再現。
頭部造形は派手な角や装飾ははありませんが、赤いシャープで奥行きのあるデザインで目元なども特筆すべき点は多々あります。
よく見るとちょっと宇宙刑事っぽいかも知れません…。

 

フラッシュキング頭部アップ2
パンチは腕の黄色いボタンで発射可能。
劇中でも「キングナックル」として使用。
他にも劇中ではお腹から「キングミサイル」、胸や頭部から「キングビーム」、「キングフラッシュ」などの各種ビーム光線を出しました。

 

フラッシュキング ローアングル

 

 

フラッシュキング アクション
可動部は腕と変形の都合で頭部が回転。
劇中の着ぐるみは基本的に腕のフラッシュシールドは外した状態で戦っていました。

 

フラッシュキング武器1
レドームのシールドを取り外し、タンクコマンドのミサイルランチャーを腕に取り付けることができます。
玩具オリジナル武器。

 

フラッシュキング武器2
腕にとりつけたフラッシュシールドを手に持たせることもできます。

 

付属武器3 コズモソード
劇中では母艦スターコンドルから射出。
「フラッシュキングジャンプ」の掛け声で高く飛び上がったフラッシュキングが空中でキャッチします。

 

必殺斬り「スーパーコズモフラッシュ!」

 

コズモソードとフラッシュシールドを装備!

 

コズモソードとフラッシュシールド装備2
細かいですがシールドを腕に装着したままのバージョンです。

 

前年のDX超合金チェンジロボと並べてみました!
玩具らしいアプローチのチェンジロボからバイオロボの高級リアル路線へやや戻しされ絶妙なバランスとなっています。
戦隊ロボとしても、DXロボット玩具としても非常に完成度が高いと思います。

 

超絶3機合体!変形の質、素材の質まで追求された戦隊DX超合金の新たなる王!
超新星フラッシュマン バンダイGC-34 DX超合金 フラッシュインボックス フラッシュキングでした。

 

 

original post from funtotoy 2013/05/03
update2018-12-06
update2019-09-12
update2021-01-29

 

 

 

 

「NEXT フラッシュマシンGO!」

ビッグスケール スターコンドル (Star Condor)