マグネロボット 鋼鉄ジーグ復刻版 タカラ
1998年発売 定価3980円
オリジナルは1975年発売 定価不明

アニメ「鋼鉄ジーグ1975~1976年放送・全46話」に登場する主役ロボット。
ポピーの超合金に対抗するべくタカラが開発した画期的なシステム”マグネモ”を搭載したマグネモロボ。
タカラ(現タカラトミー)社、初のTV本格進出キャラクター。
ここからタカラ社とアニメロボの歴史ははじまりました。

パッケージはオリジナルパッケージに忠実に復刻されていて、違いは企業ロゴや復刻版と記されたシールのみです。
オリジナル版は78年にブラックカラーとホワイトカラーも発売(パーンサロイドも同様)。
復刻に際してブラックカラーとクリアカラー版も発売されました。

 

パッケージ裏
遊び方の表記以外は復刻当時の98年のものに改められています。
対象年齢も15歳以上になっていますね。

 

パッケージ天面・底面

シルバーと黒いドットの柄は鋼鉄をイメージしているのでしょうか。
レトロ感があってとても良いデザインです。

 

パッケージ側面
漫画調の迫力あるジーグイラストが熱いです。

 

収納図
オリジナル版はスチロール箱でしたが、復刻版はプラ(たぶん)に変更されています。

 

説明書と付属ミサイル、予備パンチ

 

説明書 表
当時のイラストつき説明書も復刻されています。

 

説明書 裏
裏にはジーグの活躍イラストや透視図が描かれています。

 

マグネモ システム
頭、肩2、足2の5箇所にマグネットが配置されています。
パッケージの「マグネットでバッチリ変化する!」のキャッチ通り様々な形に組み替えて遊べる凄いシステム。
またそのマグネットがパチパチと小気味よく吸着する様が絶妙な感触となっており、耳や手触りにも楽しいものです。
何度も繰り返してると楽しくてクセになります。

 

「鋼鉄ジーグ!ビルドアップ!!」
主人公 司馬宙(しばひろし)がサイボーグ宙に変身、さらに丸くなり巨大ロボの頭部に変形!

 

「ジーグパーツ、シュート!」
パートナーのミッチー(卯月美和)が操縦する大型戦闘機するビッグシューターからジーグのパーツを射出!

 

 

マグネロボ 鋼鉄ジーグ (MagneRobo Steel Jeeg)
邪魔大王国の攻撃から日本の平和を守る為、司馬博士が開発した巨大ロボット。
変形はなくマグネットでパーツを着脱する為、造形やプロポーションは良好。
さらにマグネットが素晴らしいのは合体ジョイントと可動部が兼用となるところです。
取り付けが簡単かつ、動かしやすいというのがロボットやメカ玩具においては凄い利点。
両腕からパンチ、お腹からミサイルが発射可能。
※玩具では再現されませんでしたが、小ロボが頭部になり大型ロボに合体するシステムはのちのトランスフォーマーヘッドマスターズで実現されました。

 

フロントビュー
肉厚なプラでマッシブなプロポーションにタカラらしさを感じます。
サイズは約16㎝。
ダイキャストパーツはありませんがマグネット球があるため、重量も160gで重みがあります。

 

バストアップ
四角いロボらしさよりもやや人間的で丸みのあるサイボーグ・アンドロイド的なデザイン。
スーパーロボットらしい力強いラインを感じます。
カラーリングもグリーンとイエロー基調でこれまでの70年代ロボとは大きく異なっています。
イタリアで放送され大人気となったのも、このお洒落なカラーリングも影響してそうですよね。

 

ヘッドアップ
飛行機の羽のような耳やキツイ角度の瞳など、インパクトのあるデザイン。
瞳は別パーツになっていて、シャープな造形です。

 

アンダービュー

 

 

マグネモ ジーグアクション!
マグネジョイントにより各部が可動。
発売された70年代中盤のロボ玩具としてはかなりの可動箇所があります。

 

「スピンストーム!」
腹部から放つ磁力ビーム。
腹部にスピンストームミサイルをセットして背中のレバーで発射。

 

「ナックルパンチ!」
拳を発射するジーグの飛び道具。
腕のスイッチを押すと拳が発射します。
劇中では組んだ両拳をぶつける「ナックルボンバー」、肘から下を発射する「ダイナマイトパンチ」も繰り出しました。
他にもマグネットパワーで敵を引き付け強烈な胴絞めをする「ジーグブリーカー」もあります。

 

オプションパーツ
オプションパーツはドリルとその補助的マグネットなど。
ドリルの先端の形状変更以外は、ほぼオリジナルと同じと思われます。
これらのパーツを使い遊ぶことを説明書では”ビルドチェンジ”と呼称しています。
※初版のドリルは先端が尖っており、当時の再生産時点で丸く変更されています

 

ビルドチェンジ1 新兵器マッハドリル!
ビッグシューターから射出されるジーグの追加装備。
後部ロケットによる推進力で飛行能力を得たジーグがドリルで体当たりする必殺技。
腕を丸ごと差し替えて完成。

 

マッハドリルだ!
空を飛ぶため、独特な姿勢になるんですが腕を専用のパーツと差し替えることで見事に再現しています。

 

またドリルパーツをパンチの変わりに装着する事も可能。
ミサイルとして発射できます、いいですよねドリルミサイル。

 

 

ビルドチェンジ2 フル装備ジーグ
専用アダプターパーツを使いドリルを背中に装着した玩具オリジナル形態。

 

 

背中のアダプターパーツを上下逆にすると見栄えが良くなります。
特に装着方法は指定されていないので好みにカスタマイズが可能。

 

ビルドチェンジ3 マグネモ組み換え例
発想次第で色々な形態に組み替えられます、シリーズで集めればさらに自由度は広がります。
タカラ製品らしいワイドな遊びを体現したコンセプト。
この辺りは現行のダイアクロンRebootにも繋がっていますね。

 

ビルドチェンジ4 組み換え例2

 

 

色々なジーグを並べてみました!
左はEVOTOYダイナマイトアクション(2015年)、CM’S BRAVE合金(2011年)、タカラマグネモ。
DA・BRAVE合金ともにマグネモシステムを継承!しかもだいたいのサイズ感は同じです。

BRAVE合金ではビッグシューターを含む全ての装備が発売されました。
当時品と現代のハイエイジトイでは造形や塗装は違いますが、プロポーションはタカラも負けてないと思います。
※DA(ダイナマイトアクション)

 

マッハドリルで並べてみました!
左ダイナマイトアクション、中央マグネモ、右BRAVE合金です。

 

 

同じマグネモなので復刻版とダイナマイトアクションを組み換えてみました!
BRAVE合金の頭部、胴体にマグネモの手足をつけても意外と違和感ないのがスゴイですね。

 

タカラ マグネモ 鋼鉄ジーグ(復刻版)でした。

 

 

original post from funtotoy2013/01/12
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