リバイバルデュアルモデル ボトムズ RDM03
スコープドッグ レッドショルダーカスタム
タカラ2005年発売 定価6600円
(オリジナル版 デュアルモデル 1983年発売 タカラ)
1983年放送のアニメ「装甲騎兵ボトムズ」に全52話に登場するAT(アーマードトルーパー)。
こちらはアニメ放送時に発売された傑作ホビー玩具「デュアルモデル」をリメイク復刻した、リバイバルデュアルモデルの第3弾。
最終アイテムだけに付属品が充実。リバイバルデュアルモデルの総決算的な内容となっています。
迫力のパッケージアートはデザイナー大河原邦男先生が担当。
オリジナルのデュアルモデルでは「No.1スコープドッグ」「No.2ブルーティッシュドッグ」「No.3スコープドッグ レッドショルダーカスタム」の3種が発売しました。
パッケージ裏
ギミックやセット内容が紹介されています。
オリジナルでは1/24とスケール表記されていましたが、何故かリバイバルでは表記がなくなっています。
パッケージ 天面・底面・左右
RDM01とRDM02はシルバーのメタルプレートの様な背景から黒いメタルプレートのような背景に変更されています。
他のリバイバルデュアルモデルと違い、カバーを開くことができます。
付属品の多い豪華な仕様なのが直感的にわかる仕様ですね。
付属品 紙物
説明書、機体解説シート、ステッカー
写真にはありませんが、パッケージと同じ大河原先生イラストのポスターも付属します。
※ステッカーは未使用です、あえて劇中の姿にこだわっているつもり…です。
リバイバルデュアルモデル スコープドッグ レッドショルダーカスタム 付属品
ラウンドムーバー、パラシュートザック、レッドショルダーカスタムパーツ
ヘヴィマシンガン、ヘヴィマシンガン(ショートバレル)、ソリッドシューター
コクピットパーツ、頭部内部メカパーツ、キリコフィギュア2種、オプションハンド
※1部のパーツはランナーから切り離して組み立てる必要があります。
付属のキリコ フィギュア
今回は付属する2種のキリコフィギュアは、なんと塗装済み!
造形はオリジナルデュアルモデルやRDM01や02に付属するものと同じです。
復刻されたゲーム限定版でも無塗装だったと思います。
細部までしっかり塗分けられていて凄いです。
ATM-09-ST スコープドッグ (SCOPE DOG)
アニメ・ボトムズの世界に登場する約4メートルの2足歩行型戦闘兵器。
全エピソード通して”いわゆる”主人公機は登場せず、臨機応変に活用する量産された1つの兵器に過ぎないという設定が斬新でした。
基本の固定武装はアームパンチのみ。
背中にはミッションに応じて武装交換ができるハードポイントがあります。
カラーリング以外でオリジナル・デュアルモデルとの違いは無く、特に本体に改修点は無いようです。
※本来ショルダーアーマーは赤いものしか付属しませんが、ノーマルATを再現する為、当時物から緑のショルダーアーマー(若干成形色が違い)を拝借しています。
スコープドッグ フロントビュー
前作の「デュアルモデル ダグラムシリーズ」のような装甲着脱ギミックはなくなった分、本体はさらに可動部が増え、造形がシャープに進化しています。ダイキャストは膝を含む足の内部に使用。
足首の造形
足首側面にはターンピック、足底にはローラーダッシュ用のグライディングホイールが造形。
足首や足底のモールドも玩具とは思えない細かさです。
ボトムズに登場するATは2足の足で走る以外にも、このローラーを使い高速走行しました。
また高速走行中に旋回するときは側面のターンピックを地面に刺し、制御と方向転回を行います。
劇中の「キィーン」という走行音が聞こえてきそうですね。
スコープドッグ バストアップ
一度見たら忘れることのできないレンズ剥き出しの3つ目がついた丸い頭部。
箱型の操縦席そのままというデザインの胴体など、リアリティに特化したデザインに痺れます。
スコープドッグ アクション!
可動部は頭部、足、二の腕ロール、肘、手首の回転、腰の回転、足、膝、足首。
非常に良く動きます。
最大可動!
ここまで可動します。
前足の動きを邪魔しないフロントアーマーの構造やデザインも凄いですね。
自立はしていませんが、こんなポーズも取れます!
オプションハンドを装着!
左手はやや開いた手、右手はトリガーを引くような形状ですが、何故か付属武器を持たせることはできません。
もしかしたら改造時に使用できるよう配慮されたオプションハンドなのかも知れませんね。
デュアルモデル スコープドッグ ギミック!
ギミック アームパンチ!
劇中では火薬の使って杭を撃つようにパンチを繰り出します。
玩具では腕を伸ばすのみですが、内部にはちゃんとシリンダーが造形されています、両腕に同機構を装備。
腰のサイドアーマーにはアームパンチに使う火薬の予備マガジンが造形されています。
ギミック ターレットの可動!
劇中と同じく左右に動き、レンズが回転します。
ちなみに「標準ズームレンズ」、「広角レンズ」、「精密照準レンズ」となっています。
オープニング映像の冒頭でレンズが切り替わる演出がカッコ良かったですね。
ギミック 降着ポーズ!
パイロットの乗降、格納するために機体をコンパクトにした形態。
高所から着地ショック吸収のアクションをパーツの差し替えなしで再現。
確か、当時この姿勢が再現できたのはデュアルモデルのみで、大きなセールスポイントだったと記憶しています。
降着ポーズ サイドビュー
足の内部にあるダイキャストフレームで細くても強度のある関節が入っています。
このおかげで複雑な関節の動きを実現し、見事に降着ポーズを再現。
当時のプラモデルでは強度的に難しい部分でダイキャストの使える玩具のアドバンテージですね。
ギミック コクピットの開閉!
胸部のハッチを開けるとコクピットが造形されています。
しかもちゃんと細部まで造形されているのが凄い!
ギミック コクピット内部!
当時ものやリバイバルモデルでは無彩色でしたが、こちらはシート部分がブラウンで塗装されています。
グレーの成形色も他のリバイバルモデルと違い落ち着いた色でより劇中に近くなっています。
頭部内部
頭部の中まで造形されています。
こちらは別パーツとして封入されていたもので、取り付けに結構苦労しました。
軟質パーツですが、ドライヤー等で少し温めてさらに柔らかくしてから取り付けると安定しやすいです。
ギミック キリコフィギュアの搭乗!
しかもただ乗せるだけでなくちゃんとシートに座り、中央には操縦桿もついています。
スコープドッグと人間の対比も劇中にかなり近い感じで狭く居住性の悪いコクピットの様子が伝わってきますね。
全体図
やはり塗装済みフィギュアというのがとても大きいです。
ギミック 頭部バイザーとメンテナンスハッチの展開!
各部ハッチを開くと中のキリコフィギュアが見えます。
コクピットハッチが開くだけでなく、この部分まで開くのも凄いです。
降着ポーズでキリコフィギュアを置いてみました。
キリコの顔が似ていないのはご愛敬(でも不愛想な感じは良く出てますね)
サイズが小さいのに目鼻立ちがわかるレベルで塗装されているだけでもありがたいです。
さらにデュアルモデルスコープドッグはここまで分解可能!
手や足は少しやや無理やりですが、各部そこまで力を入れずに容易に分解できます。
説明書には分解して遊べるような表記はありませんが、腰は内部にもモールドが入っていたりと想定はされていると思います。
分解状態でキリコフィギュアを置いてみました!
スコープドッグの整備風景をイメージすると楽しくなります。
スコープドッグ アンダービュー
あらためてスコープドッグのデザインをみると完成度の高さに驚きますね。
もちろんSF的な要素はありますが、戦車や装甲車の延長上に浮かぶ兵器として、ミリタリー世界にあり得るんじゃないかと思わせる説得力があります。
そしてそのデザインを見事に玩具にしたデュアルモデル。
別パーツで表現された肩のフックやフロントアーマー、足の装甲版など随所に散りばめられたリアリティを出しながら、遊びやすく堅牢な玩具に仕上がっているのが凄いです。
また各部造形されたリベット表現も素晴らしいですね。
普通玩具化したら省力されてもおかしくない右側の乗降用のフックも再現されています。
今さらですが、ボトムズとデュアルモデルって凄い出会いだったんだなと思いました。
武装や装備など!
付属武器 GAT-22 ヘヴィマシンガンを装備!
30㎜弾を使用する機関砲。
スコープドッグの手持ち武器といえば、この武器の印象が強いですね。
マガジンは別パーツになっていて着脱することができます。
こういう遊びはリアルロボならではのギミック。
ヘヴィマシンガンでアクション!
キリコとヘヴィマシンガンを構えるスコープドッグの図
カッコ良過ぎてむせます!
付属武器 GAT-22C ヘヴィマシンガン ショートバレルを装備!
ヘヴィマシンガンから砲身とストック取り外した武器。
こちらはリバイバルデュアルモデルRDM01で初めて立体化された武器です。
RDM01とはカラーリングが異なり通常カラーとなっています。
ヘヴィマシンガン ショートバレルでアクション!
通常バージョンと同じくマガジン着脱ギミックを有してます。
ヘヴィマシンガン ショートバレルでアクション2!
小さいから取り回しが良くてポーズが決まりますね。
付属武器 SAT-030 ソリッドシューターを装備!
60mm弾を使用する中型火器。
こちらもリバイバルデュアルモデルで初めて立体化された武器。
RDM01に付属するものとはカラーリングが違います。
ソリッドシューターでアクション!
大型武器ですが、しっかり持たせることができます。
付属装備 パラシュートザック
大気圏降下時に使用する装備。下部にはヘヴィマシンガンの予備マガジンを3つストックできます。
取り外した予備マガジンはそのまま、ヘヴィマシンガンに取り付けて遊べます。
またパラシュート部分とホルダー、フックは別パーツになっていて立体感があります。
中央から下部をカバーしているアームはおそらくステンレス製です。
とても細かく造形されています。
パラシュートザックを装備!
正面から見るとあまり違いはありませんが、後ろから見ると背中に安心感がありますね。
パラシュートザックでアクション!
パラシュートが広がるわけではないので、ちょっとザックが見える感じで降下シーンっぽく。
付属装備 ラウンドムーバー
宇宙空間での行動で装備する専用のバックパック。
スラスター部分は別パーツのランナーから組み立てます。
RDM01に付属していたものよりも、落ち着いたカラーになりました。
※1部写真は上下が逆になってます
ラウンドムーバーを装備!
いかにも宇宙型って感じのルックスが良いですね。
ラウンドムーバーを装備してアクション!
ヘヴィマシンガンを装備させてみました。
ラウンドムーバーを装備してアクション2!
アニメ・ボトムズ第1話でいきなりこの姿で登場しました。
最後は本題のレッドショルダーカスタムに換装!
左肩を赤いショルダーアーマーに換装します。
スコープドッグ レッドショルダーカスタム (Scopedog ”RSC” Red Shoulder Custom)
第10話から登場した特殊なカスタムをしたスコープドッグ。
かつてキリコが所属していたレッドショルダー隊をオマージュした装備となっています。
といいつつも実際のRS隊は右肩が血のような赤い塗装で、こちらは仲間のバニラが誤って左肩に明るい赤を塗装しまったものです。
レッドショルダーカスタム フロントビュー
武装は右肩にSMAT-36 9連装ロケットポッド、右脇にSSM-21 対戦車ミサイルランチャー、左脇にGG-33 4銃身型ガトリングガン。
左腕にSAT-02 アームソリッドシューターを装備。
基本的には各部ジョイントに装着するだけですが、左腕のソリッドシューターはアームパンチで生じる隙間にパーツを取り付けます。
レッドショルダーカスタム バストアップ
レッドショルダーカスタム アクション!
フル装備とも言われた形態だけに武器マシマシで見栄えがいいですね。
レッドショルダーカスタム アクション2!
スタンドやブロックを使わずにこういうポーズがナチュラルにできてしまうポテンシャルの高さ!
レッドショルダーカスタム アクション3!
ミサイル弾が別パーツになっているので射出風にできます。
オリジナル・デュアルモデルと並べてみました!
子供が遊んだものなのでボロボロですが、結構頑丈にできているのがわかると思います。
あちこち成型色が違います。
オリジナル・デュアルモデルとハッチオープンで並べてみました!
やはりリバイバルデュアルモデルの方が塗装が多いので見栄えは断然よくなりますが、旧版のグリーンの色味もなかなか良いです。
手首の色が違うのも面白いし、足のダイキャストパーツが剥き出しなのもこれはこれでロボット感がありますね。
デュアルモデル ダグラムと並べてみました!
同じデュアルモデルというシリーズではありますが、全く違う商品になっています。
プロポーションの解釈などもダグラムからかなり進化してますね。
デュアルモデルの後継シリーズ、1/18 デュアルモデルツヴァイ(DMZ)と並べてみました!
DMZは塗装箇所がとても多く、マーキングもタンポ印刷されています。(2008年発売)
しかし遊びやすさでいえばデュアルモデルもかなりいい線言ってますね。
プロポーションも劇中比とは違うものの、ゴリラっぽいデュアルモデルも逆に好きです。
※こちらはDMZ06のリド戦仕様です。(といってもほぼDMZ01と同じ)
DMZと背中比較!
DMZ レッドショルダーカスタム並べてみました!
DMZレッドショルダーカスタム 背中!
最後はキリコフィギュアと一緒に!
DMZはフィギュアがミクロマン規格でした、同じタカラの玩具ブランドでクロスオーバー!
残念ながらキリコの顔はどちらも似ていません…。
※DMZの対応の単品発売のキリコやDMZ01に付属したキリコはもう少し顔が似ていました…。
タカラ リバイバルデュアルモデル RTM03 スコープドッグ レッドショルダーカスタムでした。
update2020-08-21