GD-14 DX超合金 獣空合体ギガフェニックス バンダイ
1998年発売 定価4980円

ギガライノスに続き空の鋼星獣がDX超合金となって登場!
陸のメカ・ギガライノスとは対極の空のメカ・ギガフェニックスが同時発売。
価格はギガライノスと同じく5000円以下になっています。
1体で9500円のギンガイオーと比較すると、約5000円×2という価格設定。

 

パッケージ裏
ギガライノスと同時発売なのでパッケージデザインも共通となっています。

 

 

パッケージ左右

 

パッケージ 天面・底面

 

ギガフェニックス収納図
頭部ヘルメットは軟質パーツなので発泡スチロールとの癒着に気を付けた方がいいかも知れません。

ギガフェニックスのブルーメタリックプラは、経年で変色し弾性を失い脆くなっている為、扱いには注意する個所があります。
取り扱う際は、以下のことをおすすめします。

  • 遊ぶ際は暖かい場所で行う(寒いとプラが硬くなります)。
  • テンションのかかる部分にシリコンスプレーを塗布。
  • テンションのかかる部分のネジを緩める(戻す際も弱い力で締める)。
  • テンションのかかる部分をドライヤー等で暖め少しでも柔らかくする。
  • 必ずパーツの基部同士をもって変形させる。

とにかくパーツに負担をかけないようにすることが大切です。
現在、製造から20年以上が経ち、おそらくほとんどの個体で経年劣化が起きています。
※他にもダイデンジン、サンバルカンロボ、ギャラクシーロボなども同様の症状が出ます。

 

付属品
説明書とギガニックブーメラン、ユーザー貼り付けシール。
ギガライノスのようなランナーパーツはなし。

 

発進、分身獣ギガウイング!!
元はフェニックス星の青い鳥型の星獣。
バルバンと戦い傷ついていたところを、商人ビズネラに改造され兵器の鋼星獣となり、さらに分身獣となったようです。
劇中で詳細は多く語られず、その過程などは想像するしかないみたいです…(見落としたり間違っていたらすみません)

ギガライノス同様に劇中個別の活躍は描かれなかった為、詳しい能力は不明。
コクピットの造形はあるもののギンガマンが操縦するような場面はありませんでした。
デザインは往年の戦隊ロボメカや平成ウルトラメカを想起させるワクワクメカデザイン!

 

 

ギガウイング1 (GigaWing 1)
ジェットエンジンの吸気口のような機構と巨大なロケットスラスターをもつ大型SF戦闘機。
ギガフェニックスの胸部、頭部、腕部を構成。

 

サイドビュー
底部には小さめの着陸脚があります。

 

ギガウイング1 アンダービュー
SF映画に登場しそうなデザイン。
大型スラスターで惑星間も移動できそうですね。

 

コクピット
コクピットも大きく、窓枠も造形&塗分けがしっかりしています。
ちょっとレトロ感のあるところが良いです。

 

なんとなく…
分身獣形態ではギガニックブーメランは完全な余剰パーツとなってしまいますが、ギガウイング1着陸脚の凸とブーメランの凹造形の位置が合います。
ブーメラン側のくぼみが切り抜いてあれば、もしかしたら装着できたかもしれません。
ギガライノスは余剰なしだったので、もしかしたらと思ってみました(ただの妄想です…)

 

 


 

 

ギガウイング2 (GigaWing 2)
中央に大型の頭翼とアーチ型尾翼をもつ特殊な小型SF戦闘機。
これはこれで少し生物っぽい雰囲気のあるデザインですね。
ギガフェニックスの胸部と背部を構成。
ダイキャストは内部アームに使用。

 

サイドビュー
小さめですが、着陸脚が造形されています。

 

 

アンダービュー
大型の頭翼(であっているのかな?)が特徴的ですね、その先端には機関砲のような造形があります。
エンジンと思われるメッキパーツもいい感じ。

 

コクピット
造形塗装が細かいです。

 

 


 

 

ギガウイング3 (GigaWing 3)
下部に大型の機関砲のような機構をもつ独特な形状の小型SF戦闘機。
後部には玩具オリジナルで合体用のヘルメットを装着可能。余剰パーツ対策になっています。
ギガフェニックスの腰を構成。
機体内のアームにダイキャストを使用。

 

サイドビュー
5機の中では唯一しっかりと着陸脚が造形されています。

 

 

アンダービュー
下部の大型機関砲(と思われる)は合体ジョイントも兼ねているのが素敵ですね。
メッキパーツのインテークのような部分もミサイル射出しそうな穴が開いています。
コクピットの下にも機関砲のような造形がとても戦闘的な感じ。
少しズングリとした感じでSWや鳥山明先生の漫画に出てきそうなデザインがたまりません。
めちゃめちゃカッコ良くて個人的には一番お気に入り!

 

コクピット
前述の鳥山先生っぽいデザインがコクピット周辺にもあります。
レッドリボン軍の兵隊とかが乗っていそうな感じ。

 

 


 

 

ギガウイング4 (GigaWing 4)
これまでの3機と比較するともっとも一般的なスタイルの中型SF戦闘機。
ギガフェニックスの右足を構成。
どことなくジェットマンのジェットスワン・ジェットコンドルを想起させます。
本体上部のパーツにダイキャストを使用。

 

サイドビュー
突起が造形されていて着陸脚の役目を果たしています。

 

アンダービュー
後部の噴射口が合体ジョイントを兼ねているところが秀逸ですね。

 

コクピット
ブラウンで表現されたコクピットウィンドウが昭和戦隊メカを思わせますね。

 

 


 

 

ギガウイング5 (GigaWing 5)
ギガウイング4と同じ構造をもつ中型戦闘機。
ギガフェニックスの左足を構成。

 

サイドビュー

 

 

アンダービュー
ギガウイング4とは構造は同じですが、造形は全て違います。
垂直尾翼があるのでより一般的な戦闘機スタイル&ジェットマンメカっぽさがあります。

 

コクピット
とてもシンプルな造形。
ゴーグルファイブのゴーグルジェットに似ていると思ってしまうのは気のせい?

 

 


 

ギガバイタスからギガウイング発進!!
ギガバイタスはバルバン魔人を分析し、ギガライノス・ギガフェニックスどちらが作戦に適しているかを判断し出撃させます。
ギガライノスは下部から、ギガウイングは上部から発進しました。

 

獣空合体だ!

※劇中特にコールはありません。

 

ギガフェニックスへ合体せよ!
劇中ではここで元の星獣ギガフェニックスの姿が浮かびあがりました。
余談になりますが、鋼星獣のソフビフィギュアも欲しかったですね~

 

 

ギガウイング2の変形
頭翼を開き、主翼を閉じ、機体内部にあるアームを使いボディを伸ばします。

 

  

ギガウイング1の変形
機体を180度回転させ、サイドのエンジン部分のボタンを押しスラスター部分のパーツを取り外します。

 

ギガウイング1の変形2
スラスターをひっくり返し再びエンジン部分に差し込み、腕にします。
一度取り外して付け直す工程は珍しいシステムです。

 

 

ギガウイング3の変形
ヘルメットを取り外し、底部のユニットを後部に回します。
サイド部分を縮め本体に密着させ、本体にあるレバーを下げ固定。
レバーを下げるとコクピットが連動して縮みます。
最後に着陸脚を内側に畳みます。
楽しい変形工程なんですが、パーツにテンション(負荷)がかかるところ多く破損しやすいので注意が必要なところです。

 

 

ギガウイング4・5の変形
それぞれ主翼を畳み、先頭部を引き延ばすとパチッと上部パーツが持ち上がります。

 

ギガウイング4・5の変形2
先頭部分を曲げ、再び戻します。

 

ギガウイング3・4・5が合体!
左右の足が干渉してしまうので、太ももを少し開きます。
前述しましたが、合体ジョイントがデザインに溶け込んでいるのが最高ですね。

 

 

ギガウイング1と2が合体!
ギガウイング2をギガウイング1に被せます。
ギガウイング1の先頭部分を押し込むと頭部がせり出てきます。

 

頭部ヘルメット装着!

 

上半身と下半身が合体!
劇中ではワシャワシャと動く下半身を、上半身が掴み自分で合体していました。

 

玩具的合体図!

 

 

獣空合体ギガフェニックス (GigaPhoneix)
5機の分身獣ギガウイングが合体した姿。
ギガウイング2以外は、それぞれに変形ギミックが1つ内蔵されているのが楽しいですね。
ギガライノスと同様に初登場時はバルバン商人ビズネラに操られていました。
前述のとおり経年でプラが変色しているのでブルーが2トーンに見えますが、新品時はもっと統一感がありました。
※撮影しているカメラが青の発色に癖があるのも余計に影響してます…

 

ギガフェニックス フロントビュー
マッシブなギガライノスとは対極的に細身で腕や太ももが円柱のデザイン。
メカメカしい姿なのに頭部の鳥の意匠でギンガマンらしい星獣感があるのが素晴らしいですね。
大きさはギガライノスと同じく約24㎝。

 

バストアップ
胸部にギガウイング2のコクピットきて開いたウイングが金メッキVの字でキラキラしているのがポイントですね。
とてもカッコいい胸部デザインだと思います。

 

ヘッドアップ
ヘルメットは軟質素材ですが、造形や塗装は細かいです。
頭部の角というか小さいウイングのようなものは、フェニックスのトサカにも見えますね。
しかしながら初登場時に装着していた悪のマスクも欲しいなと思ってしまいます。

 

ヘッドアップ ヘルメットなし
ヘルメットを外した素の状態では、カブトムシっぽいイメージに変わりますね。
他の方も仰ってましたが、ビーファイターっぽいイメージ。
ヘルメットを装着するので目立たない部分ですが、インテーク状のものが造形されていたり、塗装も細かく精密。

 

 

ギガフェニックス アクション!
可動部は腕と拳の回転、合体の都合で少しだけ足のハの字可動。
劇中ではキック技を得意としていました。

 

アンダービュー
飛行機5機合体ですが、小気味よくまとまっていて胸部以外は飛行機モチーフをあまり感じないのがユニークです。
海外パワーレンジャーロストギャラクシーではStratoForceMegaZord/ストラトフォースメガゾードという名称でした。

 

ブースターナックル!
二の腕のボタンを押すとスラスター形状の腕ユニット飛びます。
劇中には登場しない設定のみの技。

いわゆる超合金の代名詞ロケットパンチギミックですね!
戦隊ロボでも標準装備のギミックでしたが、10作品目のフラッシュマン・フラッシュキングで一度途切れます。
その後、15作目ジェットマン・ジェットイカロスで1度だけ復活、さらにメガレンジャー・スーパーギャラクシーメガでも搭載。
ちなみにジェットイカロスはDX超合金ロボ休止前最後のロボでもありますね。
そして今回も戦隊ロボ玩具史においては最後のロケットパンチギミックになっています(2021年現在)。

 

ギガニックブーメラン
ギガフェニックスがもつ武器。

 

ギガニックブーメランを装備!
ブーメランのとおり投げることはもちろん、楯のように攻撃を防いだり、剣のように斬りつけたりする万能な武器でした。

 

ギガライノスと並べみました!
太目な赤と細身な青、陸と空。
良い意味で対極的な2体。
この2体が3号・4号ロボとしてDX超合金ブランドで同時発売というのはセンセーショナルな試みだったと思います。
この後に続くゴーゴーファイブ・ビクトリーロボやタイムレンジャー・タイムロボの仕様に繋がったのかなと思います。

 

劇中で見せた2体の合体技「ギガスピン!」(嘘名です)
2体がそれぞれ背を合わせ回転して突撃する必殺技、特に名称はありませんでした。
その他に1度だけバルバン怪人を欺くため、ギガライノスのギガンティスバスターをギガフェニックスが使用。

 

鋼星獣、銀星獣、重星獣が大集合!
全てDX超合金ブランドで圧巻ですね。

 

メカニカルな飛行メカが5機合体、空の4号DX超合金ロボ!
星獣戦隊ギンガマン バンダイ DX超合金 獣空合体ギガフェニックスでした。

 

 

 

update2021-12-24

 

 

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